山にふった雨は川から海に流れてしまったり、きせつによって雨の量は変わったりします。
そこで、山奥に貯水池をつくったり、川に堰(水をせきとめるしせつ)をつくって、必要なときに使えるよう雨水をためておき、水源にしています。
貯水池や川などの水源から送られてきた水は、にごっていて、そのままでは飲み水として使えません。
そこで、浄水場でにごりをとりのぞいて消どくし、みんなが安心して飲める水にしています。
作られた水は、いつでも使えるようにポンプで高いところにある配水池にためておきます。
配水池は、きれいな水をいったんためておくところです。水が高い所から低いところへ流れるはたらきを利用して、遠くはなれた家々に水をきちんと送るため、山などの高いところにつくられています。
北九州市内には、このような配水池が46か所(市外の3か所を含む) もつくられています。
浄水場のちんでん池から送られてきたにごりを水分とどろにわけるしせつです。機械をつかったり、太陽の熱でかんそうさせてどろのかたまりにします。
機械をつかって取った水分は、着水井(ちゃくすいせい)にもどして再利用します。
どろのかたまりは、セメントの原料や運動場の土や野菜の種まき用の土などに利用されます。
★指導上の留意点★
自分の住んでいる地区に、どこから水が送られてくるか、確かめるようにします。
北九州市には大きな河川や貯水地がないため、市外の水源に頼っています。
市内にある水源は、全体の21%にすぎませんので、他の市町村との協力関係に目を向けさせてください。
★指導上の留意点★
毎日使っている水が、どこから、どのような経路で送られているのかを理解させてください。
★指導上の留意点★
浄水場のしくみについて図を活用して、理解させてください。穴生浄水場と本城浄水場では、微生物による自然浄化作用を利用した上向流式生物接触ろ過設備(U-BCF)を使用しています。
このU-BCFは北九州市独自の技術で、海外支援においてもベトナムで設備の整備が進んでいます。
★指導上の留意点★
水源開発は、10年、20年後の水事情の見通しが必要であり、水確保の対策が計画的に行われていることに目を向けさせてください。